【ご当地キャラの仕掛人に訊く!】地域マスコットから国民キャラへ――ぐんまちゃん

インバウンド・地域活性 その他

イメージアップ推進室のみなさん
イメージアップ推進室のみなさん 全 8 枚 拡大写真
 「ゆるキャラ」には、地域や企業などがオリジナルキャラクターを作り、地元や製品のPRに役立てようという、ローカルマスコットとしての本来のミッションがある。しかし、「ゆるキャラ」は、その名が示すとおり、マーケティング的な本来の意図との微妙なズレ、独特なローカル色が逆に人気の源泉でもある。いわば戦略のミスマッチがゆるキャラたる所以でもあるのだが、この構図がひとまわりして、結果的に地域PRやマーケティングにつながっているという興味深い現状もある。

 この連載では、自治体のゆるキャラにスポットをあて、地域でのゆるキャラの位置づけや個々の役割、どのように観光や産業に活用しているのかを掘り下げる。そうすることで、他の自治体や企業のPR戦略に役立つ情報をお届けできればと企画された。

 記念すべき連載第1回は「ぐんまちゃん」だ。インタビューは、群馬県総務部広報課 ぐんまイメージアップ推進室 室長 新井徹氏、同 情報発信係長 富澤恵子氏が応じてくれた。

■ぐんまちゃんはどのようにして生まれたのか
 2011年18位、2012年・2013年3位、そして2014年に「ゆるキャラブランプリ」で悲願の全国1位を獲得したキャラクターといえば、丸顔が愛らしいポニーの「ぐんまちゃん」。グランプリにおいて着実に順位を上げ、いまや群馬の顔として全国にも浸透したぐんまちゃんだが、群馬県としては、その戦略をどのように考えているのだろうか。

 まず、ぐんまちゃんの生い立ちだが、サンリオのキャラクターを彷彿とさせるタッチのキャラクターは、平成6年に開催された第3回全国知的障害者スポーツ大会「ゆうあいピック群馬大会」のマスコットキャラクターとして県の職員によってデザインされ、「ゆうまちゃん」という名前は新聞で公募された中から選ばれたものだという。「資料が残っていないのですが、おそらく『ゆうあいピック』にちなんで『ゆうまちゃん』が選ばれたのだと思います。(富澤氏)」

 新しいマスコットゆうまちゃんは、すぐさま県民の心を掴んだようだ。ゆうあいピック終了後もさまざまなイベントでマスコットとして活躍することになる。平成8年には第9回全国スポーツ・レクリエーション祭「スポレクぐんま」 、平成10年第36回技能五輪全国大会「技能五輪 ぐんま’98」、平成16第17回全国高齢福祉祭群馬大会「ねんりんピックぐんま」、平成20年第25回全国都市緑化ぐんまフェア花と緑のシンフォニーぐんま2008「都市緑化ぐんまフェア」と、群馬県内で開催された主な全国大会のほとんどに参加し、イベントを盛り上げていた。

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《中尾真二/HANJO HANJO編集部》

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