国交省・海堀安喜建設流通政策審議官「量より質」重視

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 7月31日付で就任した国土交通省の海堀安喜建設流通政策審議官は7日、日刊建設工業新聞など専門紙各社と会見し、「一定規模の事業量の中で(受注者が)利益を確保できる骨太の体制が必要」だと強調した。そのための環境整備に向けて、歩切りの根絶やダンピング対策、多様な入札契約方式の活用などを進める方針を表明した。
 海堀審議官は、厳しい財政状況を踏まえ「公共投資が増え続けていくという環境にはない」としつつ、必要な公共投資の予算は確保し「(建設業者が)中長期的に先が見える量を確保したい」との考えを示した。その上で低採算の工事を数多くこなすのではなく、「量より質の取り組みが必要だ」と指摘。適正利潤を確保できる環境づくりに受発注者双方が取り組むことで、公共工事の品質を確保し、地域建設業の疲弊による災害対応の弱体化を回避することが必要との認識を示した。建設業の担い手確保では「大工や型枠などの技能者の年間賃金は公共工事設計労務単価の引き上げに伴い上昇傾向にある。こうした動きを継続させていくことが担い手育成には重要だ」と述べ、引き続き処遇改善策に取り組む考えを強調した。
 足元の労働需給は東日本大震災後のピーク時と比べ大幅に緩和しており、資材価格も安定しているとも指摘。「短期的に見て工事を消化できないという状況ではない。一部地域からは公共工事が大きく減り、仕事がないという声も聞こえてきている」として、業界の現状について正確な情報発信を行っていく考えも強調した。建設業の国際展開では、特殊な技能・技術を持つ中小企業や専門工事会社が海外展開を目指す際には「しっかりと相談に対応できる体制を作っていきたい」と語った。

国交省・海堀安喜建設流通政策審議官/利益確保できる体制を/「量より質」重視

《日刊建設工業新聞》

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