「中小企業の《経営論》」第17回:社員が辞めていってしまう社長が一生懸命に変えたこと

制度・ビジネスチャンス コラム

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 多くの人が新卒で入社して定年まで勤め上げる大企業とは違い、中小企業の場合は、常に社員の定着ということが課題になります。

 先日お会いした社長も、「社員番号がいつの間にか社員数の2倍を超えていた」などといって苦笑していましたし、そんなのはまだ序の口で、毎年入社した人数と同じか、それ以上が辞めていくような会社はざらにあります。

 ここで中小企業特有の退職理由として、社長との関係性、折り合いというものがあります。要は「この社長にはついていけない」という理由で辞めてしまうということです。中小企業の場合、やはり社長の存在感は絶大ですから、その会社で仕事をしていく上での社長との関係というのは、社員にとってはかなり大きなものです。人と人との相性のような個人的問題でもあるので、コントロールすることがなかなか難しい部分ですが、大きな要素であることは間違いありません。

 数年前になりますが、あるサービス系業種の社長から、これと同じ悩みを相談されたことがあります。社員数は20名に満たない小さな会社ですが、とにかく人の入れ替わりが激しく、まったくと言っていいほど人が定着していません。社歴は10年以上ありますが、入社3年目が最古参というような状態です。

 一番の問題は、辞めていく人のほぼすべてが、「社長のやり方にはついていけません」といって辞めているということです。

 その理由は見ていてすぐにわかりました。社長の社員に対するコミュニケーションの取り方が、とにかく一方的なのです。社員から仕事上の相談をされても、ろくに話を聞かずに一方的にまくしたて、最後に決まって「それくらい自分で考えろ!」と言います。
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《小笠原隆夫/ユニティ・サポート》

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