【果物お土産ビジネス:1】爆買いと制度が変える果物ニーズ

制度・ビジネスチャンス コラム

デパートや果物店でフルーツをお土産に買い求める外国人観光客が増えている
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 インバウンドによる爆買いの人気もあって、街角で外国人観光客を見かける機会が多くなった。そんな彼らが訪れる場所の一つに、デパートなどの食品売り場がある。目当てはイチゴやメロンといった国産フルーツだ。

 イチゴ1粒が数千円で取引されるなど、近頃では日本の果物が海外で注目を集めている。それは輸出に限った話ではない。果物売り場で観光の最後にお土産を買い求める観光客がいれば、食べ放題を売りにしている観光農園でも外国人の利用が増えている。ただ、利用している外国人観光客の比率は、店によってバラバラなのが現状だ。では、なぜ店や農園によって、外国人観光客の利用者数が違うのだろう?

■未だ進まない果物お土産の外国人対応

 そもそも、日本ではほんの一昔前まで、外国人に果物を売る機会がきわめて少なかった。日本の果物を外国に持ち出そうとすると、検疫の問題が立ちはだかる。そのルールは国によってまちまちた。例えば、中国では規制対象となっているブドウやキウイも、韓国であれば手荷物として観光帰りに持ち帰れる。それを一つ一つ理解して販売するのは、中小の小売店には難しい。

 さらに、生鮮食品は傷みやすく、お土産として扱いづらいという問題もある。そもそもインバウンド需要が高まるまでは、外国人観光客が顧客として成立するほど多くなかったこともあるだろう。そのため、中小の果物店や観光農園などで、外国人対応を進めている場所はほぼないのが現状だった。

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《丸田鉄平/HANJO HANJO編集部》

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