設備工事上場大手10社の16年4~6月期決算、受注高が増加傾向

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上場設備工事大手の16年4~6月期連結決算
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 電気、通信、空調を主力とする設備工事上場大手10社の16年4~6月期決算が10日出そろった。電気設備(関電工、きんでん、九電工)は、堅調な民間投資を背景に、関電工、九電工の2社が売上・営業増益を達成。通信設備(コムシスHD、協和エクシオ、ミライトHD)は大手通信キャリアの設備投資抑制が売上高に影響したが、受注高は3社とも増加した。空調設備(高砂熱学工業、大気社、三機工業、ダイダン)は、3社が受注高が増加したものの、増収増益は1社にとどまった。
 電気設備は3社のうち2社が増収増益となった。関電工と九電工はいずれも民間工事が増加したことに加え、電力会社向けの事業も伸びた。きんでんは、売上高の8割近くを占める一般得意先が前期比4・9%減となったほか、関西電力グループからの売上高も17・3%減となった。
 受注高(単体)も、関電工が9・2%増、九電工が39・6%増と大きく伸びた。このうち屋内線工事関連が大幅に伸び、両社の受注高を押し上げた。受注高が前期比8・9%減となったきんでんは、一般電気工事の減少に加え、環境関連工事が20・5%減となったほか情報通信工事も17・7%減となり、受注高の減少につながった。
 通信設備は2社が増収、協和エクシオは営業増益も達成した。売上高では、NTT関連事業は3社ともほぼ横ばい。3社の中で唯一増益となった協和エクシオは、都市部での大型の電気工事やメガソーラー建設工事の増加が寄与した。一方、NTT以外の通信キャリアからの売上高はコムシスHDが11・3%減、協和エクシオが8・0%減、ミライトHDが22・1%減と3社とも減少した。
 受注高(連結)はいずれも増加。3社のうち最も増加したのは、ミライトHDで6・9%増。新エネルギー供給システムなどを手掛ける環境・社会イノベーション事業が26・6%増となり、受注高をけん引した。ほかの2社も通信工事以外の事業分野が伸長した。
 空調設備は増収が1社、増益が2社となった。そのうち最も増益幅が大きかったのは高砂熱学工業で、営業利益が278・3%増となった。手持ち工事が順調に推移したことに加え工事採算の改善も増益要因となった。
 受注高は3社が増加。高砂熱学工業は一般・産業向けの工事がともに伸長し、全体を押し上げた。ダイダンは電気工事が減少したものの、空調工事が好調に推移し増加につながった。三機工業は産業空調、電気設備、スマートビルソリューションなどが伸び、全体を引っ張った。一方、大気社はビル空調が増加したものの、産業空調の低迷をカバーし切れなかった。

設備工事上場大手10社/16年4~6月期決算/受注高が増加傾向

《日刊建設工業新聞》

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