創業70年の造船所がITで栽培したトマトの味は?

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みつヴィレッジがITを駆使してトマトを栽培する農園
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 みつヴィレッジ(兵庫県姫路市、八百正三郎社長)が、農業参入支援事業に乗り出す。同社は網干造船所(同)の子会社として2014年に発足。自らITを駆使してトマトを栽培しており、そのノウハウを社外にも売り出す。すでに複数の企業が実証に入っており、今後1年以内にビジネスモデルの外販事業として、本格的に展開する計画だ。

 みつヴィレッジは親会社内にあるビニールハウスでトマトを栽培。水耕栽培で使われるセンサー、制御システムと土耕栽培を組み合わせた。温度や湿度、二酸化炭素(CO2)量のほか、根に送り込む水や養液を高精度に制御し、光合成を促進する。

 八百伸弥副社長は「不確定要素を数値化して、生産環境を管理できるようにした」と話す。同社では15年に4カ月間でトマトを9トン収穫。ほぼ地元だけで完売した。同社の試算では20アールの土地で初年度の投資額は7000万円。初年度はトマトなら年間40トンの収穫で売上高2400万円、300万円の最終赤字ながら、2年目は売上高3000万円、200万円の最終黒字を想定している。

 すでに岐阜県の建設会社や愛知県の精密機械メーカーなど5社がトマトとイチゴで実証に乗り出し、2年内に新たな5社が加わる予定。それらの企業からデータを収集し、栽培モデルの精度を高めるとともに、初期投資を抑えられる葉物野菜への展開も計画する。

 創業70年の網干造船所が農業に参入したのは、いずれ4代目社長に就く伸弥副社長の入社がきっかけ。100年企業を目指し、新規事業として立ち上げた。栽培システムは、大学院でロボット工学を研究した伸弥副社長らが中心になって開発したという。

創業70年の造船所がトマト栽培のノウハウを外販へ

《ニュースイッチ by 日刊工業新聞》

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