【ITで攻めの農業:3】圃場のクラウド管理で一等米を増産!

IT業務効率 コラム

タブレットに日々の農作業の記録を残す下條氏
タブレットに日々の農作業の記録を残す下條氏 全 4 枚 拡大写真
【記事のポイント】
▼手書きのノートをタブレットにすることで過去データの分析が迅速に
▼センサーからの情報分析/最適化で一等米比率の向上につながる
▼分散する受託農地を一括管理することができる


■紙のノートは過去情報を探せない

 農業はIT化が遅れているといわれているが、その分だけ身近なところにICTを導入するだけでも効果は高い。新潟県の米農家「そうえん農場」では、タブレットを使って日々の作業、肥料や農薬の量、気温、湿度などをクラウドに記録。生産性を向上させ、人手を増やさずに委託農地を増やしているという。

 かつて、そうえん農場の下條荘市氏は、日々の農作業を手書きの作業ノートで管理していた。しかし、ノートに情報は蓄積されていくが、ノートが増えるほど、過去データを探すのに苦労する。結局、たまった情報を使いきれず、日々の記録が無駄になっていた。

 この状況を改善するために役立ったのが、クラウド型農業支援システム「アグリノート」だった。下條氏がアグリノートで管理しているのは、圃場に対して日々行っている作業内容。肥料や農薬をいつどれくらい与えたかといった情報だ。2年ほど前からは、圃場にセンサーを取り付けて、気温や湿度、水温、水田の水位なども記録している。

 タブレットのアプリに残した記録は、その都度クラウドに保存される。保存されたデータは、グラフや表などの形で確認。作業日報の検索も可能だ。これにより、下條氏が悩んでいた記録の整理や参照が、各段に楽になったという。

 投資コストもアプリとクラウドを利用するための月額料金がほとんどだ。センサーの導入やメンテナンスにもコストが発生するが、サーバーやネットワーク機器など大掛かりなシステムは必要ない。そのため、中小規模の農園でも気軽に導入できるという。

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《中尾真二/HANJO HANJO編集部》

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