【社歌コン 応募社の横顔:13】地域に復興のエールを-宮城のタクシー会社

人材 コラム

動画の最後には子供2人が登場し、シンボルマーク「HEARTBEATBEXI」の手前で手を取り合う
動画の最後には子供2人が登場し、シンボルマーク「HEARTBEATBEXI」の手前で手を取り合う 全 3 枚 拡大写真
 HANJO HANJOでは会社のコミュニケーションを盛り上げるものとして、社歌に注目してきました。現在、開催中の「中小企業 社歌コンテスト」では、企業の想いが詰まった社歌が主役の動画を募集しています。応募企業では早くも社歌の制作を通じて、従業員や関係者の間に一体感が生まれているようです。

■社歌をきっかけに生まれた、被災した人たちに贈る応援歌

 東日本大震災では多くのアーティストが東北復興を願い、支援活動を行いました。シンガーソングライターの中西圭三さんもその一人です。気仙沼で2011年8月に開催された「港・けせんぬま復活祭」にゲスト出演し、多くの人たちをその歌声で元気づけました。

 当時イベントに中西さんを招待したのは、青年会議所に所属していた気仙沼観光タクシー代表取締役の宮井和夫さんでした。このイベントをきっかけに、その後も二人の交流は続き、中西さんはたびたび気仙沼を訪れています。そこで知ったのが、被災したこの町に未来を作りたいという、宮井さんの想いでした。

 気仙沼観光タクシーは東日本大震災のとき、津波によって社屋を失いました。復興が進む中で、宮井さんは町のためにできることを考えるようになります。2012年からはイルミネーションイベント「ONE-LINE」を開催。2013年には“走る水族館プロジェクト”と題して、タクシーに魚のイラストをペイントしました。被災後に会社が再出発を果たした時、シンボルマークとして作った「HEARTBEATBEXI」には、“気仙沼の活きる鼓動となりたい”という、宮井さんの想いが込められています。

「気仙沼のような田舎には、アーティストが来ることはまずありません。そんな有名人のライブが開かれるということは、子供たちにとって夢のような話なんです。我々が本当の意味で復興するためには、そういう方々に心寄せていただく環境を作り、今のうちからコトづくりをしていくことが大切だと思っています」

 「気仙沼観光タクシーの社歌を作ってほしい」というリクエストを中西さんが引き受けたのも、そんな想いに応えてのこと。それは同社だけでなく、気仙沼という町全体に向けて贈られた応援歌でもありました。

■地域とともに生きる、その決意を伝える

 2014年に完成した社歌「HEARTBEATBEXI」は現在、コミュニティFMなどを通じて、気仙沼の町に復興へのエールを送り続けています。気仙沼観光タクシーでも社員教育などのときには曲を流し、自分たちがどうあるべきかを再確認しているようです。

 今回、投稿された社歌動画は、2016年に作成されたものです。サンドアーティストの伊藤花りんさんが描く世界には、地元の人が見れば分かる、気仙沼の景色が散りばめられています。

「最初に海と山を作り出すシーンで、画面下に描かれているのは気仙沼プラザホテル。形が特徴的なので、子供などが見ると『あ、あの場所だ』という話になります。そうして、地元愛を育むような機会になってくれるといいですね」

 この歌をより多くの人に広め、気仙沼という町に興味を持ってもらいたい。動画には、そんな宮井さんの願いが込められました。社歌動画を公開することは、地域を育んでいく立場でありたいというメッセージを伝えるとともに、広告塔として実際にその役割を果たしています。

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《HANJO HANJO編集部》

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