【社歌コン 応募社の横顔:20】動画足がかりに再評価-富山の産業機械製造

人材 コラム

動画ではクライアントが会社を訪れたというシチュエーションで、打ち合わせから納品までの一連の流れを紹介している
動画ではクライアントが会社を訪れたというシチュエーションで、打ち合わせから納品までの一連の流れを紹介している 全 3 枚 拡大写真
 HANJO HANJOでは企業のコミュニケーションを盛り上げるものとして、社歌に注目してきました。その一環として実施したのが、企業の想いが詰まった社歌が主役の動画を募集する「中小企業 社歌コンテスト」です。ご応募いただいた社歌の背景には、従業員と関係者との交流など、さまざまなエピソードがありました。

*応募&投票期間は終了しました。たくさんのご応募、ありがとうございました。

■動画によって社歌の精神を浸透させる

 富山県魚津市に本社を持つ産業機械メーカーの株式会社スギノマシンでは、2016年に創業80周年を迎えました。このとき、社是や創業の精神を元に策定されたのが「スギノフィロソフィ」です。「ミッション:真心創り、もの創り、未来創り」、「ビジョン:グローカルニッチリーダー」、「バリュー:クリーナー(CLEANer)」の3つから構成されたその内容には、同社の歴史の中で社員に培われてきた想いが込められています。

 スギノフィロソフィの策定後、同社ではロゴや商品デザインなどを一新しました。この取り組みを形骸化させず、社内外へと広める上で注目したのが社歌です。

 スギノマシンの社歌は1960年代に作られたもの。そこには、技術への情熱、世界に挑戦する心など、同社が大切にしてきた想いが歌われています。それは、スギノフィロソフィの根底にある思想に他なりません。これを元にした動画を作ることで、社歌の精神ともどもスギノフィロソフィを浸透させること。それが社歌動画を作る上での使命でした。

■動画の撮影が生んだ社員同士のコミュニケーション

 社歌動画の制作にあたって、その中心的な役割を果たしたのは同社の総務・人事グループ、および広報グループのメンバーでした。そもそも、スギノフィロソフィの策定自体が、従業員が自主的に取り組んだもので、未来に向けて変わろうとする気概を自ら表したものだったといいます。

 その強い意思を表わすためにも、動画はすべて内製することが決まります。なるべく多くの社員を出演させるべく、国内4か所の製造拠点、9か所の営業拠点、海外にある11か所の拠点すべてに協力を要請し、可能な限り現地まで撮影に訪れました。冒頭には社歌に歌われている富山の大自然が収録されていますが、それに合う景色を求めて、山奥から砂浜までをスーツ姿の社員が探し歩いたそうです。

 このような撮影の過程を経て、普段あまり業務で関わらない役員や従業員の間にも交流が生まれました。仕事上の関係では見られないような一面を垣間見ることで、社内に改めて一致団結する雰囲気を構築できたといいます。さらに、動画をすべて内製することは、広告グループ員のスキルアップにもつながりました。

 2017年1月、スギノマシンの社歌動画は完成しました。出演者はもちろん、動画を観た従業員にも好意的に受け入れられ、「面白い」や「元気が出た」といったコメントが寄せられます。従業員の働く様子が見られるというのは、その家族にとっても好評で、やがて社歌の存在は社外にも広がっていきました。

 スギノマシンでは昔からある社歌が、動画によってリバイバルされました。その中に歌われている社風や社是をもう一度見直したいときには、動画という形で公開するという選択肢もあるようです。

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《HANJO HANJO編集部》

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