【社歌コン 応募社の横顔:26】若者たちに挑戦する勇気を-兵庫の製造業

人材 コラム

元気な自分を忘れないようにと、動画には生き生きとした従業員の姿が映し出されている
元気な自分を忘れないようにと、動画には生き生きとした従業員の姿が映し出されている 全 3 枚 拡大写真
 HANJO HANJOでは企業のコミュニケーションを盛り上げるものとして、社歌に注目してきました。その一環として実施したのが、企業の想いが詰まった社歌が主役の動画を募集する「中小企業 社歌コンテスト」です。ご応募いただいた社歌の背景には、従業員と関係者との交流など、さまざまなエピソードがありました。

*応募&投票期間は終了しました。たくさんのご応募、ありがとうございました。

■イドムヒト(挑む人)に勇気を与える歌

 日本テクノロジーソリューション株式会社代表取締役社長の岡田耕治さんが、先代から会社を継いだのは1999年のことでした。当時、同社ではブラウン管の検査機製造が事業の9割近くを占めており、テレビが液晶やプラズマへと移行する中、会社の存続が危ぶまれていました。

 このような状況の中で、代表となった岡田さんが、まず着手したのが新製品の開発です。2001年にはシュリンク包装機を考案。商品にかぶせたフィルムに熱を加えることでパッケージングするという、新たな手法で独自ブランドの立ち上げに成功します。2008年には業務を介して知り合ったマーケッターの話を参考に、商品の開発秘話などをドキュメンタリー映像に仕立てるプロモーション事業をスタートし、これを再開したばかりの新卒採用で雇用した新入社員に任せました。

 岡田さんによる第二創業の成功を経て、社内には“挑戦”を重視するアイデンティティが育まれていきました。これをメッセージとして打ち出し、より社内に浸透させようと作られたのが社歌「イドムヒト(挑む人)」です。それは、従業員に一歩踏み出す勇気を与えるための応援歌でもありました。

「言葉で新しいことに挑戦しようと話しても、すぐにハラオチするものではありません。そこは歌にするからこそ伝わるメッセージがあるんです。従業員が不安なときに、この歌を聴いて、もう一度頑張ろうと思ってくれたらいいですね」

■アイデンティティの訴求が新たなオーダーを呼ぶ

 社歌を作るにあたって、制作を依頼したのがコーラスバンドの「Voice of Mind」でした。歌の方向性を決める上で重視したのは、社員に元気を与えることだったといいます。表面だけで騒いでいるのではなく、頭ごなしに意思をまとめる“いかにもな社歌”でもない。従業員の人生に寄り添えるようなメッセージソングであって欲しいと、岡田さんはリクエストしました。

 そんな想いは歌詞のいたるところに表れています。例えば、サビに流れる「幸も不幸も受け止めて」というフレーズは、「不幸に落ち込むのではなく、それを次のステップに生かせる強さを持ってほしい」という願いを込めたもの。それは、日本テクノロジーソリューションの経営理念、「幸せスパイラル提供企業である」にもつながっています。

 こうして完成した社歌は従業員を元気づけるだけでなく、採用現場や展示会などのBGMとしても利用されています。いわゆる社歌という固さを感じさせない曲調もあって、同社のアイデンティティを伝える上での一助となっているようです。2016年に催された35周年の記念パーティーでは、Voice of Mindによるライブを行い、硬い式典のイメージを打ち破りました。

 既存の枠組みにとらわれず、新事業を開拓していくチャレンジ精神。それは今、同社の事業においても、さまざまな開発案件を呼び込んでいるといいます。あるメーカー担当者と商談したときに聞いた言葉に、岡田さんの印象に残っている一言があります。「日本テクノロジーソリューションであれば、全く新しい切り口から、面白いことをしてくれるのではないかと思いました」と。

 新しい商品、事業、マーケットに挑戦していこうという同社の姿勢。その理解を社の内外を広めていくにあたって、同社の社歌は一つの役割を果たしているようです。

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《HANJO HANJO編集部》

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