【越境ECを地方から:3】中国人爆買いをネットで再現! その方程式とは?

海外進出 コラム

天然素材由来の台所用洗剤は、中国では農薬のついた野菜を洗うために人気だという
天然素材由来の台所用洗剤は、中国では農薬のついた野菜を洗うために人気だという 全 3 枚 拡大写真
【記事のポイント】
▼越境ECのプラットフォームを利用すれば、国内と同じ感覚でECサイトが立ち上げられる
▼動画中継ならその場で視聴者の質問に答え、品質と安心感をアピールできる
▼一過性の売れ方になりがちな越境ECでは、リピーターの獲得が重要


■B2B企業が開拓する越境ECのコンシューマ市場

 日用品やファッションといったコンシューマ向けの商品では、中国における巨大な越境EC市場の存在は見逃せない。都市部以外の地方でも生活水準が上がってきており、日本製品のデザインや品質は、中国でも広く受け入れられているところだ。

 アリババなどが提供する、中国市場向けの越境ECプラットフォームを利用して、越境ECを始める日本企業も増えている。その中で、「bolome(ボウロウミィ)」というECプラットフォームと、その動画ライブ中継機能を利用して売上を伸ばしている中小企業がある。奈良県奈良市に事務所を構える株式会社日本抗菌総合研究所だ。

 同社の主力製品はホタテの殻を粉末にした「Hotapa」。これを用いた台所用洗剤「Milkysoap」などを開発しており、天然素材由来で人体や環境にやさしいとして、国内外に多くのファンを持つ。日本抗菌総合研究所の井上恵利子氏によると、当初は製造メーカーとして、業者や販売代理店などへの卸を行っていたという。しかし、ビジネスが広がるにつれ、海外バイヤーからの問い合わせが舞い込むようになる。これに合わせて輸出業者の選定や通関手続きなど自前でこなし、海外へと取引を広げていった。

 海外取引も国内同様に業者や販売代理店がメインだが、通販などの小売りをまったく行っていなかったわけではない。2年ほど前から中国のファッションサイト「1688.com」に出品していた。その結果として、Hotapaの関連商品そのものは中国市場で評価されたものの、海外通販の売上が大きく伸びることはなかったという。

  1. 1
  2. 2
  3. 続きを読む

《中尾真二/HANJO HANJO編集部》

編集部おすすめ

特集

PCサイトを見る