~シェア経済が生む新ビジネス:1~バッグを共有する世代の登場

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世界初のCtoCバッグシェアサービス「ラクサス エックス」。自宅のクローゼットに収納したままで使う出番がないブランドバッグをラクサスが預かり、ラクサスユーザーに貸し出しを行うことで副収入を得ることができる
世界初のCtoCバッグシェアサービス「ラクサス エックス」。自宅のクローゼットに収納したままで使う出番がないブランドバッグをラクサスが預かり、ラクサスユーザーに貸し出しを行うことで副収入を得ることができる 全 4 枚 拡大写真
【記事のポイント】
▼消費者の手もとで眠っている商品のなかにシェアビジネスの可能性はある
▼AIを使うなどレコメンド機能を高めることでユーザーの利便性をあげる
▼ターゲットを明確に設定し、その層の行動様式や消費額を見極める


★自宅に眠っているバッグを預けて副収入を稼ぐことができる~高級ブランドバッグCtoCサービス「ラクサス エックス」の方法論

■会員から使わない高級バッグを集め、希望者にレンタル

 色々な高級ブランドバッグを試してみたい。そんな女心を上手くすくいあげたサービスが注目されている。月額6,800円で平均30万円のバッグが使い放題のブランドバッグシェアサービス「ラクサス」を運営するラクサス・テクノロジーズ(株)(本社:広島市中区)が、アプリを活用したCtoCサービス「ラクサス エックス」を今年1月から開始した。

「ラクサス エックス」は、専用アプリを用いて行うCtoCのシェアリングサービスで、ルイ・ヴィトンなどのブランドバッグを会員から提供してもらい、それを別の会員にレンタルするというもの。バッグ提供ユーザーは貸出日数に応じて最大で月額2,000円が受け取れる。CtoCサービスの新しい業態として期待される同サービスについて、児玉昇司・同社代表取締役社長に話を聞いた。

「もともと当社は『ラクサス』でブランドバッグをレンタル提供する事業を展開していました。その際、お客様のなかで自分もブランドバッグを持っているという人がかなりいたのです。そこで、これはビジネスになるとCtoCでのサービスを始めました」

 この「ラクサス エックス」事業のベースとなったのが「ラクサス」で、これは同社が所有するブランドバッグを会員にレンタル提供するというBtoCサービスで月額6,800円で15,000種類のブランドバッグから好きなバッグを借りられる。このサービスをCtoCサービスにまで拡張したのが「ラクサス エックス」だ。

「まず使わずに自宅に置いてあるバッグを当社に預けてもらいます。それを吟味し、不具合があれば修繕して新品同様にメンテナンスして希望する会員にレンタルするのです」

■月額会員1万人超、継続率も9割超える

 では現在のサービス状況はどうなのだろうか。
「現在はアプリのダウンロード数が30万件、会員が12,000人います。サービス開始で新たに届いたバッグは2ヵ月間で7,000個に上りました」。これまではバイヤーによってバッグを集めていたが、「ラクサス エックス」事業により、新たにバッグを集める手段が増えたということになる。

「だいたい1人で平均2.7個提供していただいています。預かったバッグは当社の倉庫で適温管理しますので、自宅のラフな環境で保管するよりもずっと劣化しない状態をキープできます」

「ラクサス」では、女性がバッグを借りたくなるような工夫も行われている。
「女性はデータよりも感性でモノを選びます。ですから商品はブランド名と写真だけ。さらには洋服などとのコーディネートもわかるように表示してあります」

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《関口賢/HANJO HANJO編集部》

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