~MEDTEC Japan 2017:1~ロボットから「見える手術室」まで

イベント イベント・セミナー

手術室の「見える化」を図る「スマート治療室」。さまざまなモニター数値が大型画面に表示される
手術室の「見える化」を図る「スマート治療室」。さまざまなモニター数値が大型画面に表示される 全 6 枚 拡大写真
【記事のポイント】
▼医療用ロボットの劇的な進化
▼介護支援用ロボットには引き続き注目
▼手術室を「見える化」するスマート治療室の登場
▼産学連携が活発化している


★歩行サポートからヒューマノイド型まで~医療ロボット最前線

 医療機器の製造・設計に関するアジア最大級の展示会・セミナー「MEDTEC Japan 2017」が、4月19~21日、東京江東区の東京ビッグサイトで開催された。歩行アシストロボットやシミュレータロボットといった医療補助ロボット、手術中の患者の状態をモニターして映像として出力する「スマート治療室」など、最先端の医療関連器具が展示され、医療現場のハイテク化の一端をうかがわせた。

 ロボット関連では、安川電機が歩行アシスト装置「ReWalk」を展示。同装置はイスラエルのReWalk Robotics社と提携して開発したもので、脊髄損傷による下肢麻痺者の歩行を実現する装具。腰の部分に電池とコントローラーがあり、両足を両サイドから抱え込む形であるアシスト装置が動き、歩行を可能にするという機器。装着者の重心位置を検出して歩行動作を行う独自のアルゴリズムにより、スムーズで自然な歩行を実現する。同装置のデモでは、多くの来場者が集まってその動きに注目していた。

 ユニークなのが、テムザック技術研究所が展示したシミュレーターロボット「mikoto」。鳥取大学医学部と共同開発した完全ヒューマノイド型ロボットで、経鼻・経口からの気管挿管、内視鏡検査、たん吸引のトレーニングができる。大学病院や大規模医療機関では、こういった検査のトレーニングを医師や検査技師が日常的に行う必要があることから開発された。皮膚などもシリコンで精巧に造形され、下顎も緊張状態と弛緩状態で硬度が変わるなど、より人体に近い構造と機能を備えている。

 また、介助支援用のロボット機器も目立った。これは介助を行う人の介護作業を補助する機器類で、CYBERDYNEのロボットスーツ「HAL」は、介護時に負担のくる介助者の腰に装着して、腰の負担を軽減するもの。CYBERDYNEのブースでは、実際に「HAL」を装着してその効果を試してみる人で行列ができたほど。「HAL」は全日本空輸の受託手荷物の運搬時などにも導入され、作業負荷の軽減効果が認められ大量の導入も決まっているそうだ。

  1. 1
  2. 2
  3. 続きを読む

《HANJO HANJO編集部》

編集部おすすめ

特集

PCサイトを見る