お米を題材のアニメ人気! 美少年キャラも/和食PRに活用

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お米を題材のアニメ人気! 美少年キャラも/和食PRに活用
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 米を題材にしたアニメが人気だ。“萌(も)え美少女キャラ”や米を擬人化した美少年キャラを登場させ、米離れの進む若者世代に親しみを持ってもらおうという狙いだ。農水省が和食の海外PRに起用するなど、新たなPR手法として注目が集まっている。

 4月、関東や関西などの地方テレビ局など6局で5分間アニメ番組「ラブ米(ラブコメ) WE LOVE RICE」の放送が始まった。米の品種を擬人化した「ひのひかり」「ささにしき」「ひとめぼれ」「あきたこまち」「にこまる」の5人の美少年「ラブライス」が、パンを擬人化したライバルと競い合う“ハートフル米(コメ)ディー”だ。ターゲットは10、20代女性で、制作会社のエンカレッジフィルムズは「反響は大きい。7月からは放送する局が増える予定」という。
コラボ「料理」カフェで提供
 放送と連動し、東京・池袋の「プリンセスカフェ池袋新館」は22日から期間限定で、コラボメニューの提供を始めた。「ひのひかりの『俺を優しく炊いてくれ』ロコモコ丼」(780円)、「あきたこまちの『私を飽きさせないでくださいね?』鮭定食」(1080円)、「君かわイーネ 君のヒトメボレ☆タコライス」(1280円)など11種類を提供する。

 神取亮平店長は「お米をおいしく食べることを意識した」と明かす。来月から、札幌と大阪の店舗でも提供する予定だ。

 料理レシピサイトのクックパッドに公式サイトが開設された他、主人公を印刷したパック米や味付けのりなどをネットで販売。5月4日、千葉県内に設置した「ラブ米ファーム」で田植えイベントも計画する。

 人気アニメ「けものフレンズ」も手掛けた同番組の総合プロデューサー、福原慶匡さん(36)は「昔、米はお金としても使われるなど日本人に深く根付いた農産物で、米のアニメを作ることは社会的意義がある。米をもっと食べてと伝えたい」と話す。

 農水省は、海外に和食の魅力を発信するキャラクターに起用を決定。「米や品種、系統番号もアニメに登場し、米を知るきっかけになっている」(同)と期待する。
海外から注目 米売れ行き増
 2011年に発表し、根強い人気を誇るアニメが「越野七米神物語こめかみっ!」だ。当初、福岡県の米販売会社の販促キャラとして始まった。

 地元紙や動画投稿サイト「ユーチューブ」で認知度が向上。地元FM局がラジオドラマを放送するなど人気が広がり、現在、続編の制作が進行中だ。日本各地の米料理を紹介する内容で、制作会社デイリープランネットの金氏誠社長は「海外から需要があり、テレビアニメを放送しないかと打診がある」と明かす。

 九州の米販売店は無料でキャラクターを使える。福岡市の社家町米穀店は、米袋に印刷してインターネットで販売したところ、「若者が、贈答用などで購入する」と手応えを感じている。

 萌えキャラ活用の先駆けの秋田県JAうごは、08年から美少女キャラを米の販促に起用。JAは「米だけでなく、特産のうご牛やスイカにも注目が集まり、波及効果があった」と実感する。
連携強め需要創造
 米のマーケティングに詳しい日本農業経営大学校の松尾和典専任講師は「影響力が強い文化産業を起用し、新たなマーケティングを展開することが重要」と指摘する。ただ、安易にアニメなどのサブカルチャーを取り入れれば良いわけではないとした上で、「食と農の分野で異業種連携が進むことで、新たな需要を創り出すきっかけとなり得る」と期待する。(川崎学)

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《日本農業新聞》

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