時事エッセイ/ローカル線と地方創生

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 先日、岩手県北部の工業系高校を取材した。東京から新幹線とローカル線を乗り継いで5時間弱の道のり。ローカル線の大半は無人駅で、運行は数時間に1本程度。新幹線の停車駅から離れるにつれ、乗降客もまばらになっていく▼地方では勤め先までの移動に自家用車を利用するのが一般的だ。運行本数が少なく、使い勝手の悪いローカル線を利用するのは学生や高齢者が大半を占める。自宅からの通学方法・時間も志望校を決める要素の一つになるらしい▼取材した高校では、急速に進む少子化の影響で近年は定員割れが常態化し、学校運営は厳しさを増している。工業系の学科より、他校との差別化が図りにくい普通科の生徒数の減少率が年々上がり、一般校の統合再編も進んでいるという▼過疎化と高齢化に悩む地方では学校や病院、交通機関など公共・公益サービスの維持が困難になりつつある。分散したまちの機能を集約するコンパクトシティー化を模索する動きもあるが、取り組みは道半ばだ▼地域に人を呼び込み、とどめるにはまちのブランド醸成が不可欠。少子化の波に負けず次代を担う若い力に期待したい。

回転窓/ローカル線と地方創生

《日刊建設工業新聞》

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