ドローンの次は小型無人航空機(UAV)! 速く、長く飛行

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ドローンの次は小型無人航空機(UAV)! 速く、長く飛行
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 農作業にドローン(小型無人飛行機)の活用が進む中、北海道では固定翼型の小型無人航空機(UAV)に注目が集まっている。速く、長時間飛行できるのが特徴。農地が大規模な北海道には向いていると、実証研究が続々始まっている。農作物の生育観察や病害の発生状態などをUAVで迅速に確認し、適期作業などにつながると期待する。

 固定翼型のUAVは、飛行機のように2枚の翼がついている。複数のプロペラで上下左右に飛行できるマルチローター式のドローンと違い、直線的に長く飛ばすことができる。海外製の市販品には一度の飛行でドローンの4倍ほどの約40分間飛行できる製品がある。

 札幌市の農業資材メーカー、北海道セイカン工業は今年、芽室町の畑作農家などと、スイス製のUAVを使った実証研究を始める。1回の飛行で50ヘクタール以上を空撮できる。小麦や大豆、スイートコーンなどの栽培中、7~10日に1回の頻度で撮影し葉色を解析する。協力する畑作農家の竹内敬太さん(38)は「収穫時期を決めるのに活用したい」と期待する。

 同社は今後、このUAVを使い、農作物の植生分析や収量分析などのサービスを展開していく。同社の塚田真敏社長は「データを蓄積し、熟練者のノウハウを見える化したい」と意気込む。

 士別市で水稲などを栽培する農家グループ、上士別IT農業研究会も、昨年からUAVを使って実証を進める。メンバーの水田がある地区は大規模化・大区画化が進み、1筆当たり3ヘクタール規模を標準に、6ヘクタール以上の水田もある。UAVを使って1回の飛行で広範囲の撮影ができるようになった。

 昨年は、田植え時期から収穫直前の8月に計3回空撮。水稲の光合成能力を測定し、生育のばらつきを把握した。測定データを活用し、生育が悪いところに肥料を多めにまくなど、元肥の施用段階で水稲への影響を検討する考え。同研究会の水留良一会長は「一度に広範囲のデータがとれるのが魅力。地域全体で活用したい」と期待する。

 操作で活用する電波は2016年8月の電波法改正を受け、長距離でも映像が送れる周波数を使えるようになった。室蘭市の室蘭工業大学は、今年から無線操縦飛行機を改良した同大学オリジナルのUAVを使い、長距離のデータ伝送研究を始める。空撮映像などをリアルタイムで伝送し、作業適期の把握や病害虫防除などを迅速に把握する狙いだ。同大学は「北海道は大規模経営が多い。UAVの利用価値は高い」と指摘する。

速く、長く飛行 広範囲の観察に UAVに脚光 北海道で実証続々

《日本農業新聞》

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