アジア6割、欧米4割「日本産緑茶を飲んだことがある」/海外市場の日本茶ニーズ

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アジア6割、欧米4割「日本産緑茶を飲んだことがある」/海外市場の日本茶ニーズ
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 茶の業界団体でつくる日本茶輸出促進協議会は海外市場の日本茶ニーズを把握するため、10カ国を対象にした初の調査結果をまとめた。例外もあるがアジアでは6割、欧米では4割程度が「日本産緑茶を飲んだことがある」と回答。アジア、北米では約半数が日本産と中国産を「味で判断できる」とした。日本産緑茶が身近になり評価も高いことから、同協議会は市場開拓の好機とみて、現地でのPR強化の必要性を強調する。

 調査は2016年度、10カ国(米国、カナダ、英国、フランス、ドイツ、インドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイ)で行った。日本産緑茶の購入ターゲットとなる中間層以上の4456人から、インターネットを通じて回答を得た。

 「日本産緑茶を飲んだことがある」はアジアで高く、シンガポールやタイは7割を超えた。フィリピンは26%と少なかったが、「分からない」とする回答も多かった。アジアより低かったものの、欧米各国でも4割程度が飲んだ経験があるとしており、一定程度日本産緑茶が浸透していることがうかがえる。

 緑茶で「日本産と中国産の違いが分かる」と答えた人のうち、北米とアジア各国では半数近くが「味」で判断できるとした。フィリピンを除くアジア4カ国では日本茶を飲む頻度で「週1回以上」が過半数と、身近になりつつあることが背景にあるとみる。

 一方、欧州の3カ国では、中国産との味の違いが分かるとしたのは14~25%にとどまった。

 緑茶の種類では、各国で認知度が最も高かったのは抹茶で、煎茶を上回った。アジアでは煎茶やほうじ茶の認知度も高く、多様な商品展開が望めそうだ。

 購入を考える価格帯は「他国産の1・5倍まで」が10カ国平均で47%と最も多かった。より高く売るためには、日本産の魅力をより効果的にアピールしていくことが課題だ。

 同協議会の杉本充俊事務局長は「農家はもっと高い価格で購入してほしいと思っている。日本でワインが広まったのは日本人のソムリエが登場したことが大きい。同様に海外でも日本茶を普及する指導者の育成が必要だ」と、品質や高級感を現地でPRする重要性を指摘する。

アジア6割、欧米4割 「日本産緑茶 飲んだことある」 輸出促進協10カ国調査

《日本農業新聞》

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