~社内コミュニケーションの秘訣~すべてはカンナがけから始まった/アキュラホーム

人材 コラム

入社式で宮沢社長自ら手ほどきを受ける新入社員たち。普段接することのないカンナがけを通して、新入社員達は木の香りや手触り、自分たちの生業に関わる根幹を体験し、学生から社会人へ意識のスイッチを切り替える
入社式で宮沢社長自ら手ほどきを受ける新入社員たち。普段接することのないカンナがけを通して、新入社員達は木の香りや手触り、自分たちの生業に関わる根幹を体験し、学生から社会人へ意識のスイッチを切り替える 全 2 枚 拡大写真
■出産や子育てという「生活」経験を、会社で活かす

 アキュラホームは女性にとって働きやすい企業としても注目を浴びている。2016年には前述の「ホワイト企業アワード」の女性活躍部門で受賞しており、社員の出産を後押しする「幸せ一時金制度」をはじめ、正社員でありながら勤務時間を短縮できる「育児短時間勤務制」や、子供が小学校に就学する月までパートナー社員としてつとめ、後に正社員へ復帰できる「育児コース転換制度」など、出産後のサポート体制も充実していることが評価の対象だ。

「わたしは以前、管理職の辞令交付があった時『出産したいから、管理職にはなりたくない』と固持したことがあるんです。その時社長が『出産をして、子供を育てて、そういう「生活」を会社に活かすために、戻ってきて活躍してほしい』と言ってくださって。それがすごく嬉しかったですね。産休復帰直前にお会いした時も『待ってるよ!』と直接声をかけてくださって、よし、頑張ろうと思えました」(篠原)

 たとえ制度が整っていても、その制度を「利用」出来るかどうかは、会社の空気に依るところが大きいのは言うまでも無い。社長自らが率先して社員の「生活」や「幸せ」に対して価値を表明し方向性を示すことで、会社全体の意思疎通やコミュニケーションが闊達化され、進んで行きやすくなっているという実感を感じていると、池沢さんは語ってくれた。

■長期休暇取得率100%を目指すことが、会社の成長に繋がる

 住宅メーカーや建設業は長時間労働のイメージがあるかもしれない。しかしアキュラホームでは去年、『長期休暇推進制度』を実施することに決めた。基本的に土日が休みなので、平日を5日休めば連続9日間の休暇が取れる。しかし今までは業務上の気兼ねや遠慮で、そのような休暇の取り方をしていた人はほぼ皆無だった。『やろうぜ』と会社をあげて推進することにしたが、「そんなこと出来るわけがない」という人もいたという。

「私も最初は『本当に取れるのかな』と疑心暗鬼な部分もあったんですけど、最終的には、7割弱の人が長期休暇を取ることが出来て、皆すごく喜んでいます。職場としても、休む為には段取りや業務フォローが必要になり、それが業務のことを考えるきっかけにもなったんです。『作業時間を減らしなさい!』と頭ごなしに言うより、ずっとプラスの感覚で取り組めて、とても良かったと思います」(池沢)

 「今年は100%の取得が目標です!」とあえて「目標値」を掲げる池沢さんの、満面の笑みが印象的だ。会社がこれからも成長を続けて行く為には、従業員の成長や幸せ無くしてはあり得ない。皆が幸せになる制度と、そこから生まれる円滑なコミュニケーションの活性化が、会社と従業員の相乗効果的な成長を促す秘訣となりそうだ。


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《かのうよしこ/ライター》

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