インド新幹線、難工区の事業円滑化へ/JICA、設計段階から施工性考慮

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インド新幹線、難工区の事業円滑化へ/JICA、設計段階から施工性考慮
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 ◇支援業務2件プロポ公告
 国際協力機構(JICA)は、日本の新幹線方式を採用するインド初の高速鉄道新設計画(ムンバイ~アーメダバード間、総延長505キロ)の本線工事の円滑化に向け、設計段階から施工者側の意見を取り込む。既に委託済みの詳細設計調査業務のうち、難工区の構造物の設計案に対して、施工者の立場から助言を行うプレ・コンストラクションサービス2件の委託先を決めるプロポーザル手続きを開始した。設計案の精度向上を図り、事業の迅速化と施工品質の向上を後押しする。
 11日に公示した2件は「ムンバイ~アーメダバード間高速鉄道建設事業 バドーダラ駅付近工区におけるプレ・コンストラクションサービス(有償勘定技術支援)」と「ムンバイ~アーメダバード間高速鉄道建設事業 アーメダバード駅付近工区におけるプレ・コンストラクションサービス(有償勘定技術支援)」。2件ともプロポーザル提出期限は11月10日正午。同下旬にも委託先を決める。
 高速鉄道の事業化に向け、JICAが発注したコンサルタント関連業務のうち、「インド高速鉄道建設事業詳細設計調査」(調査期間16年12月~20年3月)については、日本コンサルタンツ・日本工営・オリエンタルコンサルタンツグローバルJVに委託済み。業務内容は各種設計図書や入札図書の作成、入札支援など。現在、設計業務に順次着手している。
 今回発注するプレ・コンストラクションサービス2件では、既存の在来線への近接工事を要し、施工の難易度の高い土木工区(バドーダラ、アーメダバード両駅付近)の構造物の設計案に対して、施工業者の観点から施工性などを勘案したレビュー・助言を実施する。詳細設計調査で作成される設計案の精度を高め、発注後の手戻りなど工程・工期の遅延リスクを川上段階から抑えることが狙い。2件の契約期間は12月下旬~20年7月下旬。
 高速鉄道はムンバイ~アーメダバード間を営業最高時速320キロ(開業時)で走り、両都市間を約2時間で結ぶ。駅12カ所、車庫2カ所を整備する計画。全線ほぼ高架形式を採用し、ムンバイ側の一部がトンネル構造となる。実施機関はインド高速鉄道公社。
 今回のプロジェクトは日本とインドとの2国間タイドで事業を実施することから、両国の関連企業が協力・連携して工事を進める。
 23年の本線開業に当たり、バドーダラ、アーメダバード両駅付近の難工区については18年中の着工と、設計変更など遅延リスクの排除が求められている。日印政府間協議によって、発注後の手戻りの軽減、円滑かつ高品質の工事を実現するため、包括的建設サービス「Construction Manager/General Contractor(CM/GC)」方式の採用が検討されている。

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《日刊建設工業新聞》

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