「おもてなし規格認証」で会社が変わる!地域が変わる!/北九州編 2~林田酒店~

おもてなし規格認証 コラム

新しい酒屋の姿を描く北九州市小倉の「林田酒店」。伝統的な角打ちで有名な一方、「おもてなし規格認証」を上手に活用し、IT化やインバウンド対応のバイリンガルなどの施策を行っている。写真は経営の舵取りを行う林田直子さん(右)と母親の法恵さん
新しい酒屋の姿を描く北九州市小倉の「林田酒店」。伝統的な角打ちで有名な一方、「おもてなし規格認証」を上手に活用し、IT化やインバウンド対応のバイリンガルなどの施策を行っている。写真は経営の舵取りを行う林田直子さん(右)と母親の法恵さん 全 4 枚 拡大写真
 全国各地で、「おもてなし規格認証」のムーブメントが始まっています。これまでなかなか評価しづらかった「サービスの品質」を「見える化」することで、サービスにかかわる企業(事業所)の方々のやる気や活力につながっているのがその理由です。「おもてなし規格認証に取り組み、お店をよくして商売繁盛につなげたい」「おもてなし規格認証をうまく使って、地方創生の起爆剤としたい」。そう語る地域のサービス事業者たちが日ごとに増えています。
 シリーズ「『おもてなし規格認証』で会社が変わる!地域が変わる!」では、おもてなし規格認証で「変わる」地域と会社(事業所)をピックアップ。その「変わる」現場を、リポートします。

★シリーズ1:北九州編 2~林田酒店~

 北九州発祥の文化と言われている「角打ち(かくうち)」。酒飲み以外にはあまり縁のない言葉かもしれないが、酒屋で酒を購入しそのまま店頭で飲むという文化だ。最近よく見かけるようになった「立ち飲み」が立って酒を飲むということの通称であるのに対し、「角打ち」は酒の販売店で一杯やるというところにこだわりがある。北九州市内では100軒以上の酒店で「角打ち」が楽しめるそうだ。

 コンビニエンスストアや量販店での酒類販売量が拡大しつつある現在、酒屋は徐々に規模を縮小せざるを得ない状況に追い込まれている。もちろん北九州も例外ではない。その中でおもてなし規格認証を活かし、商売繁盛のために奮闘しているのが北九州市小倉にある酒屋「林田酒店」だ。専務取締役の林田直子さんはアメリカ・シリコンバレーの監査法人での勤務ののち帰国、実家である小倉の酒店を継いだユニークなキャリアをもっている。おもてなし規格認証はどのように、林田酒店の「変わる現場」に寄与しているのか? 林田さんに話を聞いた。


■補助金採択にも役にたつ「おもてなし規格認証」

――おもてなし規格認証を取得するきっかけは何だったのでしょうか?

おもてなし規格認証は「今の時流」に合っていると感じたからです。2020年の東京オリンピック開催など日本には商売のチャンスが到来しています。観光業やツーリズムに力を入れる必要があると思っていました。海外からの観光客をお迎えしてどれだけ満足して帰っていただけるか? そういった課題を解決する方策になるおもてなし規格認証の考え方に同意できたことが大きかったですね。

――北九州エリアでおもてなし規格認証支援を行う一般社団法人「まちはチームだ」のバックアップもありますね。

ウェブサイトの「キタキュウピープル」に私のインタビュー記事を掲載していただいたり、SNSなどでお店の情報を拡散していただいたり……広報の点で非常に助かっています。自分でも情報発信をしていますが、第三者に書いていただくと客観的な信用が生まれますからね。おもてなし規格認証を取得している他社さんのユニークな活動を、それらのメディアを通じて知ることができるのもメリットだと思います。

――国や行政の補助金を受けるときにも「おもてなし規格認証」が役に立ったとか。

IT補助金を申請するときに「おもてなし規格認証を取得していますか」という項目が規定に入っていたんです。おもてなし規格認証の金認証を取得していたことが、採択されるときに大きく役に立ちました。おもてなし規格認証のおかげもあって採択されたのだと思います。

――おもてなし規格認証は中小事業者にとって経営や設備投資の目標整理にも使えます。

うちのお店のホスピタリティの状態を考えるとき、おもてなし規格認証の項目がチェックリストとして機能しています。「売り上げ向上のために●●を導入しよう」と計画していたのに放置したままになっていたんですが、おもてなし規格認証の規格項目を参照しながら、次に導入すべき機器やお店の状況を振り返っています。

――次に導入しようと考えられていたのは何だったのですか?

やっぱりITです。Fintechのような事務方を楽にする目的で導入したものや、インバウンドに向けて店頭でのクレジットカードにも対応できるようにしました。うちは免税登録をしているのですが、母ともう一人の事務の者があまり機械に強くないので、簡単にスキャンできたり伝票をプリントアウトできるような機械の導入をこの先予定しています。


  1. 1
  2. 2
  3. 続きを読む

《HANJO HANJO編集部》

編集部おすすめ

特集

PCサイトを見る