社歌に出会う旅 1~豊橋商工会議所「社歌ラップ・ワークショップ」~

人材 コラム

10月26日に開催された「豊橋商工会議所」(愛知県豊橋市)の「社歌ラップ・ワークショップ」。協同して楽しみながら社歌を作ることは、社員同士のコミュニケーションが図れるだけでなく、自社の強みや特徴を再確認できる機会
10月26日に開催された「豊橋商工会議所」(愛知県豊橋市)の「社歌ラップ・ワークショップ」。協同して楽しみながら社歌を作ることは、社員同士のコミュニケーションが図れるだけでなく、自社の強みや特徴を再確認できる機会 全 4 枚 拡大写真
 社歌のムーブメントが日本中で中小企業の活気を生んでいます。これまで社歌といえば学校の校歌のような伝統的なものが多かったわけですが、時代の変遷や企業文化の多様化にともない、よりカジュアルな存在として「日常的」な社歌への関心がいっそう高まっているようです。

 一方で、社員自らが社歌づくりにあたったり、社歌に社員間コミュニケーションのありかを求めたりするなど、歌うためだけではない、社歌が及ぼす“力”にも多くの中小企業が気付き始めています。

 社歌は歌うものであり、つくるものです。そしてコミュニケーションツールでもあります。ハードルは決して高くありません。社歌を身近に感じるチャンスは様々なところに潜んでいます。御社も社歌を通して、新たな世界を切り拓いてみませんか。

 HANJO HANJOが社歌にまつわる話題や取り組みを紹介する新シリーズ「社歌に出会う旅」。その第1回は「豊橋商工会議所」さん(愛知県豊橋市)の「社歌ラップ・ワークショップ」です。


■思いついたらとにかく書く、口ずさむ

 東三河の中核都市である豊橋市。当地でハブとなって中小企業の経営改善や支援を行なっているのが豊橋商工会議所だ。そこに集まって来たのは、地元の五つの企業や団体。今日は「社歌ラップ・ワークショップ」開催日。社歌についてのワークショップは、同会議所で初めての試みだ。

 「協同して楽しみながら社歌を作ることで、社員同士の効果的なコミュニケーションが図れるだけでなく、自社の強みや特徴等について再確認することができる貴重な機会。気軽に参加してもらえれば」と、主催した豊橋商工会議所の石川希さんは話す。

 「思いついたらとにかく書く、口ずさむ。削るのはその後」。講師はメディアに多数出演し、企業や地域のラップ作りも支援している人気ラッパー・晋平太さん。晋平太さんのお手本にしながら、リリック(歌詞)を刻んでいく。「仕事はタウン誌の編集者♪」「目指すはFC全国制覇♪」。ラップは初めてというひとも、かなり順調に言葉を口にできたようだ。

 今回の社歌づくりでは、晋平太さんから、(1)社名 (2)業務内容・魅力 (3)社のポリシー・社訓 (4)存在意義(決め台詞) を考えるようにお題が出た。制限時間は30分。短い時間のなかで、会社への熱い思いのこもったキーワードが次々に飛び出し、紙に書きとめられていく。「めちゃめちゃスゴいじゃないですか!」。晋平太さんの声援を受け、順調に言葉が飛び出してくる。笑顔もあり、思いにふける場面もあり、普段のビジネスセミナーとは違ったわきあいあいの雰囲気のなか、参加者は楽しそう。

■会社をレペゼンした社歌、皆さんにリスペクト!

 会社のキーワードを出し切ったタイミングで、次はライム(韻)を踏むためにフレーズにまとめていくステップへと移行。韻をふむことで言葉の連なりにリズムが生まれる。このリズムこそが言葉を詩へと昇華させるのだ。そしていよいよ各社のラップによる社歌の披露だ。

 「地域のことならなんでもわかる 読んでおくれよマガジンはなまる♪」「我が社は川清商店だ 創業安政12年♪」「チアーズは結婚相談所 一生独身でいるつもり?一人じゃ得られない温もり♪」。照れは消えて壇上に立って成果を発表する面々。大きな声で歌う自分の会社の歌は気持ちがいいはずだ。さて、今日のラップ・ワークショップはいかがでしたか?

 「歌うより恥ずかしくなかった」「やってみると楽しかった」「短い言葉で伝えるのが勉強になった。韻をふむのが楽しかったのは意外」。ラップは初めて、社歌も初めて、という中小企業のためのワークショップだったが、皆さんかなり楽しめたようだ。

 「初体験とは思えない出来でびっくりしました。会社に持ち帰ってみんなで続きを作ってみてほしい」と、晋平太さん。「会社をレペゼン(=代表)して社歌を作ってくれた皆さんにリスペクトを送ります」。

 HANJO HANJOが主催した、昨年の第1回「社歌コンテスト」大賞は、ラップによる社歌である「クラブン」さんに贈られた。インパクトの大きさも一因ではあるが、ラップと社歌の相性の良さが味方したことも大きかった。社歌とは、お互いを知ることのできる絶好のメディアだ。そこから社風や哲学も見えてくる。そして社歌は最強のコミュニケーションツールにもなる。全国の津々浦々で社歌が流れている風景を見る日も、そう遠くないかもしれない。


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《HANJO HANJO編集部》

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