位置情報ビッグデータを活用し自社の戦略を強化する/Japan IT WEEK

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(株)コロプラ コーポレート統括本部 ビジネスプランニング部 おでかけ研究所  マネージャー 酒井幸輝氏
(株)コロプラ コーポレート統括本部 ビジネスプランニング部 おでかけ研究所  マネージャー 酒井幸輝氏 全 2 枚 拡大写真
 AI・業務自動化、クラウドコンピューティング、情報セキュリティ、モバイル活用など全10部門のIT専門展からなる『Japan IT Week 秋』が2017年11月8日から10日の期間、千葉県幕張メッセで開催された。

 出展企業640社、来場人数約4万9000人となった下半期最大級のIT専門展である『Japan IT Week』では、各部門ごとにさまざまな商品・技術・サービスを紹介するブースのほか、多数のセミナーが実施された。

 今回はそのセミナーのひとつ『位置情報ビッグデータの効果的な活用方法~コロプラとKDDIが手掛けた最新事例を用いて~』(講師:(株)コロプラ コーポレート統括本部 ビジネスプランニング部 おでかけ研究所  マネージャー 酒井幸輝氏)より、位置情報ビッグデータの利用事例と活用のためのポイントを抽出する。

■コロプラの手がける位置データ活用

 コロプラが位置情報を手がけたのは2011年3月、東日本大震災後のお出かけ自粛ムードの中で、人がどのように移動をしているかの分析を開始したことに端を発する。

 その後2013年にKDDIの携帯電話データと連携、auスマートフォンユーザーのうち、位置情報取得の同意を得た数百万人のユーザーの位置データが24時間365日提供を受ける位置情報データの活用を始めた。公的統計と比較しても、この位置情報取得の同意をしたユーザーの居住地に偏りは少ない一方で、年齢層はスマートフォンの普及層にあわせて15~65歳の範囲に分布している。

 この位置情報データにより「どんな人が」「いつ」「どこにいたか」という情報(ただし個人の特定はできないよう加工されている)がコロプラに集まり、そのデータを分析・レポートとして顧客に販売している。顧客は半数以上が観光業関係者や自治体で占めている。

■コロプラとKDDIによる位置情報データ活用事例

 例えば自治体観光課が観光客の動きを知りたい場合、まず大量の位置情報データの中から観光客の絞り込みを行う。具体的には数分おきに送られてくる位置情報から、それぞれ動きの異なる観光客とそれ以外の人を分別するといったことをするのだそうだ。このようなデータクレンジングを丁寧にやることで、ピュアな観光客の動きを取得することが可能となる。

 また観光客の動きを調査するにあたり、事前に観光客が多く滞留する地点がどこにあるのかを地図上の250m四方単位で網羅的に把握する。その情報をもとに、どのスポット(観光地や人が集まる施設など)に人が集まっているか、どんな属性(性別・年齢等)の人が訪れているかが分かるようになる。さらに、どのスポットを訪れる人の宿泊率が高いかを割り出し、宿泊への導線を作ったり、スポットの滞在時間や流入時間を考えた無理のない旅程のバスツアーを企画するといった施策へつなげることが可能となり、観光ビジネスへの活用が期待できる。

 これは位置情報データ活用の一部の例に過ぎないが、このような分析をすることでユーザーのペルソナ設定や見直しが可能となれば、さまざまなアプローチや施策が可能となるわけだ。


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《川口裕樹/HANJO HANJO編集部》

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