■社歌コンテスト参加企業の3割以上が「社員のモチベーションアップ」と回答
では、自社で従業員のエンゲージメントを高める方法はないのだろうか。データは少しさかのぼるが2015年版中小企業白書によると、離職理由として「人間関係(上司・経営者)への不満」が上位に。従業員の就業年数を問わず共通の結果となり、従業員と経営者のコミュニケーション不全が浮き彫りになった。

一方で、中小企業社歌コンテストの運営事務局が、第1回の参加企業29社にヒアリングアンケートを実施した結果、社歌を導入することで「社員のモチベーションが上がった」と答えた企業が11社(37.9%)に上った。さらに「社員間のコミュニケーションが増えた」も同じ結果となった。感想としては、歌詞を社員で考える過程で会社の理念を共有できたことや、みんなで歌った・踊ったことが思い出になったという声があった。また、動画にすることで社外の人に見えもらえ嬉しかった、というコメントもあった。皆でつくり、歌い、あるいは聞く。そのプロセスをコミュニケーションとして楽しめることは、社歌ならではの強み。従業員のエンゲージメント向上に活用することは、一考の価値があるのではないか。

今どきは社歌をカラオケに登録して、忘年会の二次会などで歌う企業もあるという。古くさい、と食わず嫌いせず、自社の社歌を見直してみるのも一つの手かもしれない。
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